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包む料理 いろいろ

幸大の代表商品、十豚巻き餃子は豚肉で餡を包んでいます。なので見た目のインパクトはもちろん、食べた時にも食感や味が混ざり合った複雑な味を楽しむことができます。ただ「包む」のは手作業なので手間がかかります。

包む料理、世界中に見ることができます。そして、包む理由は様々。

たとえば、キャベツで包むロールキャベツや巻きずしも海苔で包まれていますね。茶巾寿司は薄焼き卵で包まれています。お稲荷さんは揚げで、おにぎりは海苔でご飯を「包んで」います。このような「包む料理」は食べやすいだけではなく、素材が重なる味の複雑さも味わえるとても手の込んだ料理であることがわかります。

ベトナム料理の「生春巻き」は包んだものを更にいろんなタレに漬けて食べますから、もっといろいろな味を楽しむことができます。

これらは「包んだもの」をそのまま食べる料理です。でも、視点を変えると「包まれた」ものは持ち運びができるので「携帯料理」でもあります。昔は葉っぱで包んで中を食べた後、外側の葉はその辺りに捨てていました。プラスチックスのように自然環境を汚さない先人の素晴らしい工夫です。そんな料理は、今でも引き継がれています。節句のちまきや麩饅頭もササの葉で包まれていますね。ササの葉などは殺菌効果もありますから先人の知恵には驚くしかありません。もっとも今の時代は、葉っぱはゴミ箱に捨てますけど。

世界を見渡すと包む料理は地元の産物を利用した独特の料理になっています。暖かい東南アジアではバナナの葉が大活躍。料理に、具材を包んで蒸す、焼く料理がたくさんあります。

食卓に目を向ければ「ホイル焼き」なども包む料理ですね。ロールチキンもラップでしっかり巻いて蒸す料理です。

世界のどこでも人が考えることにあまり違いが無いのかもしれません。でも、その国や地域での工夫が様々な味を生み出すからこそ、色々な料理があるのですね。