行者にんにく
あまり聞いたことのない「行者にんにく」という野菜ですが、高山や東北から北海道の山菜として身近な山菜の一種です。別名ヤマニンニク、アイヌネギなどがありますがニンニクの名の通り強い匂いが特徴です。
この山菜、成長はとても遅く収穫できるようになるまで5,6年かかるともいわれています。なので、天然物は激減していますからスーバーで売られているような商品に使うものは栽培されたものになります。
旬は4月~5月頃であり生のものはそのシーズンしか楽しめません。たいていは冷凍や醤油漬けなどにし、食材として利用することが多いようです。
栄養的な面からみると、ニンニクより多くのアリシンが含まれています。このアリシン、疲労回復、滋養強壮に効果があるとのことです。また、葉の部分にはベータカロテンが多く含まれています。ベータカロテンは、抗発がん作用や免疫活性化作用などの効果が知られています。
餃子のメイン食材、豚肉にはビタミンB1が多く含まれています。アリシンはこのビタミンの代謝を支援する役割がありますから、行者ニンニク餃子は栄養的な観点からもベストマッチなのです。
また、野菜としてユニークなところは、ビタミンKが多いこと。ビタミンKはカルシュウムを骨に定着させる働きがあります。
行者ニンニクを使った餃子、美味しいだけじゃない利点がたくさんありますね。