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インカのめざめ

ジャガイモには別名として「馬鈴薯(ばれいしょ)」という名前があります。こちらの名前、学会や行政上で使うわれることが多いようです。由来は「馬の首につける鈴に似ている」ということ。この名称が生まれた1808年はまだまだ馬が労働力として活躍していた時代だからでしょう。

このジャガイモ、南米から世界に広がりました。比較的寒くてやせた土地でも栽培できるうえ、保存もしやすいためヨーロッパで広がり18世紀には重要な作物になりました。世界中には2000品種以上あるそうで、「インカのめざめ」はそんなジャガイモの中の一品種です。

北海道では初期の開拓の頃から主要作物のひとつであり、現在では日本のじゃがいも総生産量の7割を占めています。そんな土地柄だからこそポテトチップスやでんぷんなど加工品向けのジャガイモ生産量が多いのですが最近は少し変わってきています。「食べて美味しいジャガイモ」を作る農家さんも増えてきました。

「インカのめざめ」はそんな「ジャガイモの味にこだわる農家」さん達が普及させた品種の一種です。大きさは小さめ、中の色が黄色で甘みが強い品種です。ただ、休眠期間(芽がでるまでの期間)が短いため他のジャガイモと比べて保管期間が短くなってしまいます。こんな特徴なら、生産する側、販売する側にとっては流通させる事が難しい商品なのかもしれません。

こんな生産背景から「幻のジャガイモ」と呼ぶ人もいるようです。

ここ帯広の地元では最近でこそ、スーパーでも見かける品種ですが販売している期間は極めて短期間です。でも、味は極上。サツマイモほど甘くなくほっくりしています。味も他のジャガイモに比べてはっきりした品種です。

地元の美味しいものを食べてもらいたい。

この思いは材料を生産する農家さんだけではなく、地元の食材を使った商品を造る人達みんなが持っている思いなのです。